性感染症とは?
性行為によって感染する病気の総称です
性感染症(STD)とは、性行為によって感染する病気の総称です。主なものにクラミジア感染症、性器ヘルペス、梅毒などがあります。性感染症を予防するためには、不特定多数との性行為を避け、性的接触時にはコンドームを必ず使用することです。また、ご本人だけでなくパートナーも一緒に検査・治療を受けることが大事です。大阪市中央区心斎橋の早川クリニックでは男性の方への性感染症の検査も行っていて、簡便な尿検査だけで診断可能ですので、パートナーの方もお気軽にご相談ください。
性感染症にいち早く気づくために
性感染症にいち早く気づいて、病状が悪化する前にクリニックで治療を受けるためには、お体から発せられる「サイン」を見逃さないことが大事です。ちょっとしたおりものの異常などに気づいたら、放置せずに早めに検査を受けるようにしましょう。
実際、「性感染症かもしれないので検査してください」と言ってお越しになる方は少なく、生理痛やおりものの異常、下腹部痛などの「違う入口」からご来院されるケースが多いですので、少しでも「おかしいな」と思われた時はためらわずに受診されることをおすすめします。
初めての方にも安心して受診していただくために
「初めて婦人科を受診する」という方も多いと思いますので、診察に際してはできる限り痛みを抑えたり、事前に「こういう流れで検査をします」と具体的にご説明したりして安心に繋げるようにしています。
初めての場所でどういう検査をされるのかわからず、さらにそれがカーテン越しに行われるとなると不安や恐怖をお感じになるでしょうが、「こういうことをしますよ」「検査そのものはあっという間に終わりますよ」「思われているよりも痛くないですよ」と説明されれば、安心して受けられるようになると思います。
主な性感染症
性器ヘルペス
「単純ヘルペスウイルス2型」に感染することで起こる性感染症で、4~10日程度の潜伏期間を経て性器に赤いブツブツや水ぶくれができたり、潰瘍(皮膚がただれ)ができたりします。一度感染するとウイルスを駆逐することはできず、再発の多い病気ですが、今では副作用が少なく効果的な治療薬や、再発を抑える治療方法があります。
(※性器ヘルペスについて詳しくはこちら)
クラミジア感染症
現在、国内では最も発症頻度の高い性感染症と言われています。特に20代などの若い女性に多くみられ、ほとんど自覚症状が現れないためなかなか発見できず、治療が遅れるケースが多いです。1~3週間程度の潜伏期間を経た後も、多くの方は症状が現れません。症状が現れるケースでは、おりものの増加、下腹部痛、性行為時痛などが起こります。
梅毒
梅毒トレポネーマという細菌が原因で起こる性感染症で、初期には性器や口、肛門などにしこりができたり、そこから膿が出たりします。進行すると全身のリンパ節が腫れ、発熱、倦怠感などの症状が現れます。近年、梅毒が重症化するまで発見されないことは少ないですが、症状に気づいたらすぐに受診するようにしましょう。
淋病
淋菌に感染することで起こる性感染症で、女性の場合、感染しても自覚症状が現れにくいため発見が遅れる傾向にあります。無症状のことも多いですが、子宮の入口(子宮頸部)で炎症が起こったり、黄色い膿のようなおりものが出たりすることがあります。淋病を放置すると不妊の原因となる場合があるので注意が必要です。
尖圭コンジローマ
ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染することで起こる性感染症で、外陰部から肛門にかけて小さないぼがたくさんできます。数週間から数ヶ月程度の潜伏期間を経た後、いぼができてカリフラワー状の塊になり、かゆみや熱感が生じるようになります。
トリコモナス感染症
トリコモナス原虫に感染することで起こる性感染症で、現在、減少傾向になります。主な感染経路は性行為ですが、浴場や便器、タオルの共用などで感染することもあります。4~20日程度の潜伏期間を経た後、外陰部のかゆみ・痛み・熱感、おりものの悪臭などの症状が現れます。