ドクターズインタビュー
早川クリニックは、オーダーメイド治療で70年に渡り女性の健康をサポートしてきた、心斎橋の婦人科です。
早川潤院長と久本浩司副院長に、女性ホルモン外来について伺いました。

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interview 01女性ホルモン外来では、どのようなことをされているのでしょうか。

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生理不順はもちろん、肌荒れ・抜け毛・肥満・便秘・精神的不調など、女性の不調にはホルモンが影響しているケースが多いんです。そのため、ホルモン治療を中心に患者さまをサポートしています。
また、症状をチェックしたうえでホルモン以外の治療をおこなったり、組み合わせたりもします。患者さまそれぞれに適した、認知療法・カウンセリング・食事などの生活習慣指導・自律神経整えるための指導など、さまざまな治療をおこなっています。
女性はライフスタイルや周期で、ホルモンのバランスが変わりやすいんです。
10代では思春期のころから生理が始まり、20〜30代では子どもを産む方も多いですし、40〜50代は閉経に向かってまた分泌されるホルモンのバランスが変わっていきます。そのため、どの年代のお悩みでも、ホルモンがその要因として関わっているということは非常に多いです。
元々、私たちは大阪大学の内分泌研究室に所属してホルモンを専門に研究していました。そのため、女性ホルモンについての詳しさについては、日本有数であると自負しています。

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interview 02ホルモンの治療薬には、どのようなものがあるのでしょうか。

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一般的によく知られているのが、ピルですね。
しかし、ピル以外にもたくさんの治療薬があります。たとえば、更年期の方に向けたホルモン補充療法では、内服薬以外にも塗る薬や貼る薬などさまざまな種類があります。さらに合成型のホルモンや天然型のホルモンなど、年々成分もアップデートされていますし、種類は非常に豊富です。
漢方やビタミンなどのサプリもたくさんありますから、血液検査などを踏まえながら適した治療方法を模索していきます。
ピルにしてもたくさんの種類があり、患者さまの年齢や症状によってどのピルを使うべきか、異なります。また、副作用や組み合わせによる作用も大きく異なりますから、詳細に把握して処方するに越したことはありません。
当院では、乳がん発生率など使用による長期的リスクも把握したうえで処方しています。長年ホルモンの研究をしてきたことは、私たちの強みですね。

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interview 03ホルモン治療や婦人科で解決できるお悩みは、幅広いのですね。

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はい。実際、皮膚科の先生からのご紹介によって肌荒れで困っている方が当院にいらっしゃることも多いですし、メンタルクリニックからいらっしゃる方もいます。
たとえば、ニキビが治らない原因がテストステロンというホルモンにあるケースや、精神的な不調がPMSから発生しているケースなどがあります。そのようなケースでは、ホルモンに関する治療をすると、とてもよくなりますよ。
ほかの科目で治療すべき原因と相関している場合もありますから、どちらかだけに通っていただくのではなく、皮膚科やメンタルクリニックと並行して通っていただくことで改善する例もあります。
そのため、当院からほかクリニックをご紹介させていただくこともあります。気になる症状があれば、まずは当院にお越しいただいてホルモンに関係していないかを検査をし、ほかの科で治療するのが適しているときは、他院をご紹介します。
ご紹介に関しては「ドクターズインタビュー【患者さまへのメッセージ】」のページでもお伝えしていますので、そちらもぜひお読みください。