クラミジア
クラミジアは、現在の日本において、感染者数が一番多いSTD(性感染症)で、特に10代後半から30代にかけて感染者が増加しています。15?20人に1人は感染しているとも言われています。
クラミジア・トラコマティス(Chlamydia trachomatis)という細菌が、性交渉などにより性器や咽頭の粘膜に感染します。感染後1?4週で発症しますが、女性の約80%、男性の約60%で何の症状も起こさないと言われています。
そのため感染に気づかないまま過ごしてしまうことも多く、知らないうちにパートナーに移してしまう危険性が高いのが特徴です。

症状としては、黄色の臭いのあるおりものが出たり、下腹痛を感じたり、排尿時や性交時に痛みを感じる、また不正出血などの症状があることもあります。
クラミジアに効果のあるマクロライド系、ニューキノン系、テトラサイクリン系の抗生剤を服用します。
症状は数日でなくなる事が多いですが、病原菌が完全に死滅していない事がありますので、指示通り最後まで服用して下さい。
最近、薬が効きにくい耐性菌が増加し治りにくくなったりする事がありますので、必ず薬を服用後1?2週で病原菌がいなくなったかどうかを再検査してください。
女性の場合、完治せずに放っておくと、将来に不妊症や子宮外妊娠の原因にもなります。